【市指定文化財】守居神社 瓦製狛犬

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狛犬の置物が2対向かい合っている守居神社の瓦製狛犬の写真

 守居神社の宝永七年銘瓦製狛犬は、現時点では大阪府下最古の瓦製狛犬で、府下の瓦製狛犬の成立、流通を知るうえでも極めて貴重なもので、平成12年(2000年)12月、市指定有形文化財(工芸品第2号)に指定されました。

 守居神社の瓦製狛犬は、本殿扉の左右もしくは神像左右に配置される小型の狛犬で、阿吽1対からなり、つり合いのとれた姿勢をもち、極めてていねいにつくられている。

 比較的精製された瓦土を用い、黒色に焼成し、その表面を塗彩しており、激しい獣性を表現し、前肢を踏み出し、たてがみをはね、目を見開く形相をもつ。阿像の胴部には緑青、胸と尻には茶色の顔料が、吽像にも髪、ひげの間や脚に顔料が残り、本来は美しく彩色されていたことがうかがえる。狛犬脚下には、「賽永七年」の刻字があり、瓦製の台座−須弥座を伴う。

 小口は格狭間とし、両側面に花頭囲を作り、一面には「諸願成就・皆令満足」の刻字と図様が、また、その内部には「四天王寺住人・田仲吉十郎・藤京潔照」の刻字が刻まれている。台座上面は狛犬をはめ込むため凹められており、その一端に「宝永七歳」の刻字と図様が刻まれている。台座裏面にも朱書、その他文字が見える。

 いま一体の狛犬と同様の台座を伴い、同様の刻銘を見るが、台座上面の狛犬据付けの凹部に月日銘を施さぬ点、裏面に朱などを見ない点、および狛犬脚下に「九月吉朔日」の刻字が見られる。

特徴

  • 数量:1対、材質=瓦製
  • 法量:(阿)像高38センチ 奥行36センチ 幅21センチ・(吽)像高43センチ 奥行35センチ 幅21センチ
  • 銘文:宝永七庚寅年九月

所蔵

守居神社(守口市土居町2番22号)

交通アクセス

京阪電車土居駅より徒歩5分

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