【市指定文化財】紙本著色天神縁起絵巻(佐太天神宮)

ページID: 2781
箱に入った巻物と箱の外に並べられている巻物3巻きを写した紙本著色天神縁起絵巻の写真

 菅原道真に関するものをはじめ、多くの文化財が伝わる佐太天神宮の美術工芸品の1つで、室町時代文安3年(1446年)製作の全6巻。願主は在地の国人とおぼしき三嶋太郎右衛門入道道

 妙で、詞書(文)の筆者は当時守口周辺に勢力を持っていた河内国守護畠山持国被官誉田遠江入道金宝と考えられ、この誉田金宝は奈良の興福寺との繋がりも深かったことから、絵は、南都絵所の芝座の絵師観深法眼の筆になるものと考えられています。

紙本著色天神縁起絵巻を写した写真

 天神縁起絵巻は、菅原道真の生い立ちから、太宰府に流され怒りのうちに亡くなり、その後、天満大自在天神と信仰されるまでを絵と詞書で表したもので、鎌倉時代以降、盛んに製作されました。

 現存が確認されている観深法眼の作品は極めて少なく、また、詞書が「王城鎮守の神々おほくましませど…建保のいまにいたるまで…」で始まる絵巻の中では最も古いもので、平成10年(1998年)2月市指定有形文化財(絵画第1号)に指定されました。

 佐太天神宮は、菅原道真が太宰府へ流される途中、しばらく舟を繋いだところで、菅公の死後、天暦年間(947〜57年)に菅公を慕って祠を建てたのが創建と伝えられ、寛永17年(1640年)建立の本殿、慶安元年(1648年)の石門、拝殿、幣殿などの江戸時代初期の建物が、そろって今に残っています。

所蔵

佐太天神宮(守口市佐太中町7丁目16番25号)

交通アクセス

京阪バス「佐太天神前」下車 北西へ徒歩約7分

地図情報

この記事に関するお問い合わせ先

守口市役所市民生活部生涯学習・スポーツ振興課
〒570-8666 大阪府守口市京阪本通2-5-5
守口市役所5階南エリア
電話番号
06-6995-3158
06-6995-3159
生涯学習・スポーツ振興課へのメールによるお問い合わせはこちらから