【市指定文化財】津嶋部神社 石造狛犬

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狛犬の置物2対が向かい合っている津嶋部神社の石造狛犬の写真

 津嶋部神社の石造狛犬は、本殿扉の左右もしくは神像左右に配置される小型の狛犬で阿吽1対からなる。石材は、福井県産のしゃく谷石である。

 本狛犬は、頭身同方向で向き合い、吽像には、角ぶくらみが作られている。

 胸をはり、前肢太く地を踏み、大腿は小さく低く、後せきしでからだを支えている。

 頭頂は平ら、顔は上向き、眉は太く、耳小さく前向く立耳である。頭髪は流れ毛、顔側面に巻き毛を垂らす。台座は厚さ2センチ、後ろは、狛犬の尻に沿い丸く削る。阿像右前肢に奉納者名「市原久兵衛」の名を、右背・大腿に「慶長十三年八月吉日」の銘を刻む。吽像も左側に同銘を刻む。

 大阪府石造狛犬中、慶長十三年銘をもつところから最古の狛犬であることが知られている。木製狛犬の世界に初めて石造の狛犬、それもしゃく谷石製狛犬が登場する、その初例であることが確かめられる。

 同時期と思われる無銘のしゃく谷石製狛犬は淀川沿岸の島本町・若山神社、高槻市上牧春日神社に見られる。

特徴

  • 数量:1対、材質:凝灰岩
  • 法量:(阿)像高31センチ 奥行26センチ 幅15センチ・(吽)像高29センチ 奥行26センチ 幅13センチ

 これらから、津嶋部神社の慶長十三年銘石造狛犬は、現時点では大阪府下最古の紀年銘をもつ狛犬であり、府下石造狛犬の成立、流通を知るうえででも極めて貴重な資料として、平成12年(2000年)12月、市指定有形文化財(工芸品第1号)に指定されました。

所蔵

津嶋部神社(守口市金田町6丁目15番6号)

交通アクセス

京阪バス「宮垣内」下車

地図情報

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