【市指定文化財】河内国茨田郡大枝村中村家文書(時代:近世~近代)

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 「河内国茨田郡大枝村中村家文書」(かわちのくにまったぐんおおえだむらなかむらけもんじょ)は、昭和48(1973)年、守口市に寄贈された近世・近代文書です。

 総点数は4851点で、17、18世紀も含まれますが、大半は19世紀以降に作成された文書です。

 中村家の家政に関わる文書だけでなく、中村家の当主が大枝村の庄屋・戸長・総代などを務めた際に前任者から継承、あるいは新たに作成された近世・近代の村政文書類が多く含まれています。代表的なものとして、太閤検地帳や幕末期における公文書の継ぎ送りや役人の通行状況が知ることができるきわめて貴重な史料、淀川の水利、大阪市中からの下屎購入といった市域の特徴を示す文書もあります。

 中村家文書は、家の文書と村政文書類が地域の有力家に残される日本の近世・近代文書の典型例で、市域を代表する文書群であり、本市の歴史資料第2号として、令和元年11月21日に、有形文化財に指定しました。

主な史料の紹介

守口市に寄贈された近代文書の表紙の写真

 文禄3(1594)年検地に際して作成された太閤検地帳「河州茨田郡十七ケ所小高瀬村内大枝村御帳」です。大枝村の検地奉行は、畿内各地の太閤検地に関わった八嶋久兵衛尉であり、年貢対象地として田畑18町5反が把握され、村高は263石余と確定されたことが知ることができます。大枝村の太閤検地帳は、市域および河内の太閤検地の実態が知られる貴重な史料となり、大枝村には幕府領で実施された延宝7(1679)年検地の検地帳も残されていることから、両検地帳を比較検討することで、幕藩領主による検地の実態や、幕藩領主による村の掌握過程が知ることができます。

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