ヒトパピローマウイルス感染症・HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)

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HPVワクチンにかかる「接種勧奨の差し控え」は終了しました!

HPVワクチンは、平成25年度から令和3年度の間、積極的な接種勧奨を差し控えてきましたが、令和3年11月26日付けの厚生労働省の通知により、子宮頸がん予防ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められたとして、子宮頸がん予防ワクチンの「接種勧奨差し控え」を終了することとなりました。

接種勧奨差し控えの終了に伴い、平成9年度生まれから平成17年度生まれまでの女性を対象に、令和4年4月から令和7年3月までの3年間にキャッチアップ接種を実施しています。

なお、HPVワクチンの本来の定期接種の対象者は、小学6年生から高校1年生相当年齢の女性です。

キャッチアップ接種の詳細は、下記リンク先をご参照ください。

HPV(子宮頸がん予防)ワクチンに関するリーフレット

定期接種の対象者及びその保護者に、子宮頸がん予防ワクチンの接種について検討・判断していただくための情報提供の更なる充実を図るため、国において、ワクチンの有効性・安全性に関する情報等を掲載したリーフレットがあります。

子宮頸がん予防ワクチンについて

対象者

小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子

ワクチンの種類

定期接種で使用できる子宮頸がんを予防するためのワクチンは下記の3種類あります。

  • サーバリックス(2価)
  • ガーダシル(4価)
  • シルガード(9価)※令和5年4月1日から定期接種で使用開始。

ワクチンの効果

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスというウイルスの感染が原因でおこります。

このウイルスのうち、特に子宮頸がんの50%から70%の発生に関わる16型と18型への感染予防効果が期待されています。

注意事項

 妊娠中・授乳中の方がワクチン接種をした場合の安全性は確立されていません。
 その間は一旦接種を中断してください。

副反応

接種部位の疼痛、発赤、はれ等

全身症状では、発熱、倦怠感など

また、注射の痛みにより、血管迷走神経反射として失神があらわれることがあります。

接種後は、転倒を予防するため保護者が本人に付き添い、30分間は背もたれのあるイスに座るなどして安静にしてください。

まれに、重い副反応もあります。

報告のあった副反応として、アナフィラキシー(呼吸困難・じんましん・ショックなどを症状とする重いアレルギー)、ギランバレー症候群(両手足の力の入りにくさなどを症状とする神経に関する病気)、急性散在性脳脊髄炎(頭痛・嘔吐・意識低下などを症状とする脳・神経の病気)があります。

接種回数・接種間隔

接種するワクチンの種類や初回接種開始年齢で、接種間隔・接種回数が異なります。

「サーバリックス」の場合

合計3回

2回目は、1回目から1か月以上の間隔をおいて接種し、

3回目は、1回目から5か月以上、かつ2回目から2か月半以上の間隔をおいて接種。

<標準的な接種間隔>

1回目→(1か月後)→ 2回目→(1回目の接種から6か月後)→ 3回目

「ガーダシル」及び「シルガード(初回接種年齢が15歳以上)」の場合

合計3回

2回目は、1回目から1か月以上の間隔をおいて接種し、

3回目は、2回目から3か月以上の間隔をおいて接種。

<標準的な接種間隔>

1回目→(2か月後)→ 2回目→(1回目の接種から6か月後)→ 3回

「シルガード(初回接種年齢が15歳未満)」※2回接種で完了可能(3回接種も可)

2回で接種完了の場合

5か月以上の間隔をおいて2回接種。

(注意)1回目と2回目の接種間隔が5か月未満となった場合は、合計3回の接種が必要となり、3回目は2回目から3か月以上の間隔をおいて接種する。

<標準的な接種間隔>

1回目→(6か月後)→ 2回目

 

3回接種する場合

1か月以上の間隔をおいて2回接種し、3回目は2回目から3か月以上の間隔をおいて接種。

<標準的な接種間隔>

1回目→(2か月後)→ 2回目→(1回目の接種から6か月後)→ 3回目

ワクチンの互換性について

「シルガード(9価)」と「サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)」の互換性

原則として同じ種類のワクチンで接種を完了することをおすすめしています

例外的に、『サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)』を1回または2回接種した者が、残りの回数を『シルガード(9価)』を使用して接種を行う交互接種については、医師と被接種者等がよく相談した上であれば、実施して差し支えありません。  

【注意】「サーバリックス(2価)」と「ガーダシル(4価)」は交互接種できませんので、ご注意ください。

20歳になったら子宮頸がん検診を受けましょう!

ワクチンはすべてのヒトパピローマウイルス感染予防に効果があるわけではありません。また、すでに子宮頸がんを発症している場合の進行を抑えるなど、がんそのものを予防する効果はまだ証明されていません。

子宮頸がんは、若い世代(20歳代・30歳代)で発症するケースもありますので、20歳になったら、必ず2年に1度の子宮頸がん検診を受けましょう。

がんになる前の段階(異形成)や早期がんで発見でき、経過観察や負担の少ない治療で済むことが多いです。

HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)相談窓口

大阪府の相談窓口

月曜日から金曜日(祝日、年末年始(12月29日~1月3日)を除く)
9時30分~12時、13時~17時

詳細は、下記のURLから、大阪府のホームページをご参照ください。

予防接種法による救済制度とは

 重い副反応で医療費を要したり、後遺症が残ったり、死亡した場合などで、その予防接種と因果関係があると認定されたときは、国がその被害を救済する制度です

この記事に関するお問い合わせ先

守口市役所健康福祉部健康推進課
〒570-0033 大阪府守口市大宮通1-13-7
市民保健センター3階
電話番号
06-6992-2217
06-6992-2422(公害専用ダイヤル)
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