夜間学級ってどんなところ?
夜間中学(やかんちゅうがく)は、戦争(せんそう)、貧困(ひんこん)、差別(さべつ)などさまざまな事情(じじょう)で義務教育(ぎむきょういく)を修了(しゅうりょう)できなかった人(ひと)に、義務教育(ぎむきょういく)を保障(ほしょう)するためにできた学校(がっこう)です。全国(ぜんこく)に31校(こう)、府内(ふない)に11校(こう)あります。
守口市立(もりぐちしりつ)さつき学園(がくえん)夜間学級(やかんがっきゅう)は、北河内(きたかわち)唯一(ゆいいつ)の夜間中学(やかんちゅうがく)として旧第三中学校(きゅうだいさんちゅうがっこう)に1973年(ねん)4月(がつ)25日(にち)に開設(かいせつ)されて以来(いらい)、年齢(ねんれい)も学習経験(がくしゅうけいけん)もさまざまで、戦後(せんご)の混乱期(こんらんき)に学業(がくぎょう)より仕事(しごと)を優先(ゆうせん)しなければならなかった人(ひと)や、敗戦時(はいせんじ)に中国(ちゅうごく)、「満州(まんしゅう)」に取(と)り残(のこ)された日本人(にほんじん)やその家族(かぞく)などで、小・中学校(しょうちゅうがっこう)を卒業(そつぎょう)できなかった人(ひと)などが、学(まな)びを取(と)り戻(もど)すために入学(にゅうがく)してきています。
文部科学省(もんぶかがくしょう)が、その教育的役割(きょういくてきやくわり)から、夜間中学(やかんちゅうがく)を重視(じゅうし)し始(はじ)めている中(なか)、今年度義務教育学校(こんねんどぎむきょういくがっこう)として誕生(たんじょう)したさつき学園(がくえん)の一員(いちいん)として、前期後期課程(ぜんきこうきかてい)とともに新(あら)たなスタートを切(き)りました。
現在((げんざい)、約(やく)130人(にん)の生徒(せいと)が在籍(ざいせき)しています。授業(じゅぎょう)は公立中学校(こうりつちゅうがっこう)として、一人(ひとり)ひとりの学習状況(がくしゅうじょうきょう)や社会的経験(しゃかいてきけいけん)に合(あ)わせています。人権教育(じんけんきょういく)、平和教育(へいわきょういく)、国際理解(こくさいりかい)、多文化共生(たぶんかきょうせい)の観点(かんてん)から訪問(ほうもん)された学校(がっこう)、団体(だんたい)も多数(たすう)あり、昨年度(さくねんど)は40団体(だんたい)以上(いじょう)(約(やく)750人(にん))の皆(みな)さんと交流(こうりゅう)しました。
また、生徒会(せいとかい)は「自立(じりつ)、相互理解(そうごりかい)、連帯(れんたい)」をスローガンにして活動(かつどう)しています。地域(ちいき)とのつながりを大切(たいせつ)にするため、地域清掃(ちいきせいそう)や地域行事(ちいきぎょうじ)にも積極的(せっきょくてき)に参加(さんか)し、施設一体型小中一貫校(しせついったいがたしょうちゅういっかんこう)の誕生(たんじょう)に向(む)け、地道(じみち)な取(と)り組(く)みをしてきました。16歳(さい)~(から)80歳代(さいだい)までが学(まな)ぶさつき学園(がくえん)の一員(いちいん)として、夜間中学生(やかんちゅうがくせい)の経験(けいけん)が子(こ)どもたちとの学校生活(がっこうせいかつ)で活(い)かせるようにと考(かんが)えています。
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