学校長あいさつ

ページID: 15809

  本校は、昭和55年、守口市立第四中学校より分離し、当時第10番目の中学校として創設され、創立44年目を迎えました。昭和60年前後には生徒数は530名近くにまで増えましたが、それをピークにその後は多少の増減の波はあるものの緩やかに減少し、現在は全生徒数309名になっています。

  本校区は、南には鶴見緑地、西側は国道163号線、東側は中央環状線に囲まれた三角形に近い地域で、校区の小学校は、隣接する錦小学校のみのいわゆる「一小一中」です。人懐っこく素直で明るく元気が取り柄の生徒が自慢の学校です。

  創立以来受け継がれてきた学校教育目標は「自己を含めた、全てのものの生命を尊重する人間の育成」で、今も大切な錦中学校の教育活動の柱となっています。

  錦中学校区では、一小一中隣接の好条件のもと、平成15年度から小中一貫教育に取り組んできました。平成15・16年度には、マスコミにも大きく取り上げられた小中合同体育大会を実施しました。体育大会としての実施は2年で終わりましたが、その後、ふれあいフェスティバルやふれあい遊びの会などとかたちを変え、錦小児童とふれあう機会は続いています。

  また、「育てよう、錦っ子 学びの連続性で生きる力を!」をスローガンに、小中合同授業研究会や合同生徒指導研修会なども開催し、小中の教職員の垣根を下げる取り組みも進めてきました。

  令和5年度は、コロナ禍で縮小していた小中合同の取り組みを再活性化するため、小中一貫教育推進のために設けられた「いきいきプロジェクト会議」の9つの分科会のメンバーに全教職員を割り振りました。年7回の会議を設定し、それぞれの分科会で、中3思い出の給食や合同研修会、生徒指導対応、学力向上、部活動体験、あいさつ運動、合同募金活動、合同授業研究会などのさまざまな取り組みが進んでいます。

  地域の方々も、声かけ隊や青パト隊などの見守り活動、裁縫やミシン・木工などの実習補助ボランティア、花や樹木剪定などの環境整備活動など、さまざまな形で学校・生徒を支援してくださいます。そのバックアップとなる学校運営協議会も令和2年度より発足しています。犬の散歩のついでに子どもたちの見守りをしてくださる「わんわんパトロール」の取り組みも学校運営協議会の議論のなかで生まれました。「地域の子どもは地域で育てる」気持ちにあふれた温かい校区です。

   今後も、小中9年間を見通し、また地域・家庭と共有しながら、錦っ子たちの生きる力を育んでまいります。今後ともご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

              令和5年4月                                       守口市錦中学校  校長  寺本 毅