令和4年度 予算編成方針

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 新型コロナウイルス感染症が長期化し、延べ4次にわたる緊急事態宣言が発出されるなど、依然として我が国の社会経済に対する深刻な影響は払拭しきれない。

 そのような中、本市財政は、不断の行財政改革と経費節減に努める中で、必要な新型コロナウイルス感染症対策と定住のまちづくりに向けた子育て支援、公園整備等の戦略的な事業展開を図った結果、令和2年度一般会計決算見込みについて12年連続の実質黒字を確保した。また、将来の財政需要への備えとしての財政調整基金を中心に各種基金を積み増すとともに、財政健全化4指標はいずれも改善するなど、引き続き財政の健全性を確保できた。

 次年度については、ワクチン接種の進展により社会経済活動の制約が徐々に薄まり、景気が緩やかに回復していくことが期待されるものの、変異株の蔓延など感染動向の先行きは不透明な状況であり、中国企業のデフォルト危機による世界市場への波及も懸念される。したがって、歳入では市税に直結する企業収益や個人所得の大きな回復は到底期待できない。また、歳出では感染拡大防止策や市民・事業者支援策の継続的な実施による財政需要の増加も引き続き想定され、今後の本市財政は決して楽観視できる状況ではない。

 こうした中で、第6次総合基本計画で掲げた本市の将来都市像である「いつまでも住み続けたいまち守口~暮らしやすさが、ちょうどえぇ⤴~」の実現に向け、子育て環境の充実や計画的な公園、コミュニティ施設の整備など、安全・安心とにぎわい、うるおいのまちづくりを進めなければならない。また、行政事務の効率化及び市民の利便性向上などを目的としたデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進等の取組も着実に進める必要がある。

 よって、次年度は「感染拡大防止並びに市民生活の安定及び事業者の事業継続」と「第6次総合基本計画に掲げる施策の実現による将来に向けたまちづくり」、この2つの両立を財政規律確保の上で目指していくこととする。

 したがって、令和4年度当初予算編成にあたって全部局長は、第6次総合基本計画と同時にスタートさせた「第3次もりぐち改革ビジョン」(案)に沿って行財政改革に取り組むとともに、今まさに本市にとって必要な施策の精査にあたり、EBPMの意識を徹底されたい。また、予算には限りがあることをしっかりと念頭に置き、徹底した無駄の排除、事業効果が薄れた事務事業の廃止を含めた抜本的な見直しや執行方法の改善を図りつつ、その優先順位をしっかりとつけたメリハリのある予算要求とすることを求める。

 予算要求に際しての細部は、別途「予算編成要領」によるが、全ての職員が前例踏襲、旧態依然の発想による予算要求、事務事業執行に固執することなく、コロナ禍の下、刻々と変化する多様な市民ニーズを的確に捉え、現在、そして未来の守口のまちと市民のためになる施策を「選択と集中」により実施することを強く意識されたい。そして、現状打破と変革に果敢に挑戦する行政風土を形成するよう部局長マネジメントを強く求める。

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