第1回市長ふれあいタウンミーティング議事録
第1回市長ふれあいタウンミーティング 会議録(要旨)
- 開催日時
平成24年2月2日(木曜日)10時~11時30分 - 会場
寺方小学校 - 申込者
寺方小学校ボランティア - テーマ
守口市の教育方針について
参加者:12名
発言者:4名
市長説明(要旨)
学校施設の整備についての考え方
平成20年3月に守口市立小・中学校耐震化計画を策定し、その中で、小・中学校施設の現状、今後の学校施設のあり方などについて考え方を示しています。
学校施設は、子どもたちにとって1日の大半を過ごす学習・生活の場であると同時に、地震などの災害時の避難場所であり、地域の防災拠点としても重要な役割を担っていますことから、学校施設の耐震化を最重要課題として、早期に耐震化率100%の達成を目指しています。
学校施設は、建築後25年以上経過した建物が全体の90%を超え、老朽化が進んでいる現状もありますが、効率的な観点から耐震補強工事を行う際に外壁改修や大規模改修などを同時に行っています。
それ以外に、緊急性・危険性のあるものについては、毎年度点検・調査を行い、早急に改修を行っています。
学校の統合
本市では全国的な少子化と同様に児童生徒数が減少しており、一部の学校ではクラス替えができないほど小規模化が進んできています。
教育委員会において、より良い教育環境を整備する観点から、「守口市学校規模等適正化基本方針(素案)」を作成いたしました。
基本方針策定の背景
守口市では現在小中学校とも子どもたちの数がピーク時の4割程度となっており、最近マンションが建設されている地域では増加傾向もみられますが、多くの学校では減少傾向が続いています。
これまでには、学校の小規模化が教育環境に大きな影響を及ぼすという点から、教育委員会で平成13年6月に審議会を開催し、当審議会からの答申を受け、平成14年12月に基本方針を策定し、平成18年度に小中学校4校を2校に統合いたしました。
その後も小規模化が進んでいることもあり、平成22年2月に再度審議会を開催し答申を受け、検討後策定しましたのが本素案です。
適正規模の基準
適正規模校は国と同様の基準で、8学級以下を小規模校とするとともに、クラス替えができる学校が望ましいと考えています。
児童生徒数が少ない学校ではクラス替えができないなど、人間関係が固定化し子ども同士の問題が長期化することがあります。
また、体育行事など集団で行う活動に制約があったり、教職員数が限られるため組織的な学校運営が行いにくい点があります。
子どもの視点で考えれば多くの友達を作り切磋琢磨できる教育環境を目指すことが大切なため、小規模校の早期の規模適正化を図りたいと考えています。
学校配置の考え方
小学校区ごとに地域コミュニティが形成されて地域活動が行われており、規模適正化を行う場合は校区を分割するのではなく、校区全体を統合します。
小規模校の統合方法として小学校は創立の経緯等を踏まえた同一中学校区内の統合、中学校は創立の経緯を踏まえた統合を原則とし、中学校と小学校の位置関係等を踏まえ、条件が整えば縦の統合を行い、小中一貫校を設置します。
また、老朽化する学校施設への対応として、将来の児童生徒数を見据えながら学校間の距離や通学距離等の条件が整う場合は統合による新しい学校づくりを行います。
統合校の組み合わせの具体的方策
小規模校の統合としては「三郷小学校と橋波小学校」「寺方小学校と南小学校」「第二中学校と第四中学校」「滝井小学校と春日小学校と第三中学校を合わせた小中一貫校」となり、また、老朽化等教育環境整備を図る統合としては、「東小学校と大久保小学校」となります。
なお、統合した学校の場所については、現在教育委員会で用地面積、通学距離、創立の経緯等を踏まえながら検討しているという状況です。
ここまで、基本方針(素案)の説明をさせていただきましたが、学校設置者である私の考えを少しお話したいと思います。
学校は学びの場です、子どもたちがより良く学べる環境を整備することが、非常に大切です。また、学校は地域活動の拠点となる施設であり、防災の観点から申しますと災害時の避難場所となる重要な施設です。
一方、卒業された保護者・地域の方々にとっては特に思い出が詰まった施設だと思います。地元の学校がなくなってしまう寂しさを感じる方も、たくさんいらっしゃると思います。
そのようなお気持ちは重々承知いたしてはおりますが、次代を担っていただく子どもたちにとって、「豊かで安心して学ぶことのできる教育環境を創り上げること」は何よりも優先すべきものであり、また地域の皆様方には、災害時における避難機能の充実、さらには地域のシンボルともなるべき魅力的な施設として新たに建設し、「新しい時代に夢を、新しい世代に希望を託せるまち」を目指していきたいと考えています。どうぞ皆様方にはお力添えをいただきますよう、よろしくお願いいたします。
学校の統廃合、建て替えまでの施設維持について
発言
その時代の小学生が良い環境で過ごすことは素晴らしいことだと思うが、建て替えまでの間の子どもには、あまりお金を掛けれないのではと噂で聞いたことがあり心配している。
子どもたちに良い環境を作りたい、先生を助けたいという気持ちで、学校の花を植えたり本の修理等をボランティアでしていることもわかってもらいたい。
回答
ボランティアの皆様のご協力は重々承知しており、感謝をしています。統合校に耐震工事を行うということは考えておりませんが、寺方小学校も最短で平成30年の予定ですが、できる限り前倒しで行う努力をします。
現在の施設については、子どもたちに危険を及ぼすことのないよう、調査を行った上で、必要な補修等を施していきます。
担当課及び係員について
発言
- 教育委員会に施設課があったと聞いたが、現在はなくなったのか。
- 建物も老朽化が進んでおり、非常階段も危険な状態と思っているが、職員の方は、建築のノウハウを持っているのか。
回答
- 総務課の中に施設係があります。
- 係には、建築の技術職員は配属されていないが、市長部局にある建築課と連携して、技術職員も現地に同行し、調査を行っています。
怪我等の責任について
発言
例えば非常階段を施設課の職員が見に来て大丈夫であることを判断した場合、そこで怪我等をした時の責任は、職員か学校の責任になるのか?
回答
その時の状況により、慎重に判断していく必要があると思うが、最終的には市の教育委員会が責任をとります。
校舎の維持管理について
発言
数名の職員及び建築知識のある職員を常時配置していただき、連絡を受けて調査を行うのではなく、学校を月1回くらい、チェックシートにより調査を行い、冷静・平等に予算を回す順位や資材の在庫の把握をすれば、効率的な維持管理ができると考えるが。
回答
貴重なご意見をありがとうございます。
職員にも学校を回る際には、校舎の点検をし、また校長先生や教頭先生への確認により対応するよう指示しています。職員体制の問題もありますが、いただいたご意見を踏まえ、教育委員会の中でも検討していきたいと思います。
予算配分について
発言
限られた予算の中での順位付けをしているのは、施設係で決めているのか?
回答
教育総務課で技術職員の意見を聞きながら予算の配分をしております。
トイレについて
発言
トイレが汚くて臭い、男子用トイレは尿をした後、タンクに水が溜まるまで流れないため、ジョウロを使用して流している。親として耐えれない。市民の声や教育委員会に手紙を出していましたが、全く現状が変わらず、改善されていない。ドアが付いていない場所もある。何故平等に予算が出ないのか。
回答
トイレの水については、ハイタンクのバルブを開け、流すようには学校に依頼していましたが、再度学校には徹底していきます。
営繕関係については、教育委員会で予算を組んでおりますが、ドアについては、以前学校の判断で、付いていたら児童に危険なので取り外されたと聞いています。
1.グラウンド周りの溝等について、2.剪定した木の回収について
発言
- 集水桝やグラウンド周りの溝に砂が集積し、水がたまり夏場は蚊が発生している。
- 木を切っていただくのはありがたいが、業者は持って帰らないので、持って帰っていただきたい。放置すれば木は腐るし、セアカゴケグモも発見された。
回答
- 点検業務については、学校公務員もいるので、再度徹底していきます。
- 業者が剪定した木については、業者が回収しています。
学校や地域の方々の協力により、剪定していただいたものについては、以前は大きな倒木以外はクリーンセンターで処理していましたが、ごみの減量化、また地球にやさしい環境ということでのリサイクルに努めるということで、クリーンセンターの受入れはしないという方針転換をしたが、その際、教育委員会と十分な連携ができていなかったと考えます。
早急に、クリーンセンターに連絡し、できるだけ早い時期に整理させていただきます。
各学校の維持管理については、校長先生や教頭先生にもお聞きしますが、保護者の方からもご意見がいただければありがたいです。
守口市の学力向上について
発言
- 学力を上げるために、学力推進検討委員会を守口市につくることはできないのか。先生は教育に専念してもらい、しつけは家庭で。
- 先生は、学力の低い子を上げようと考えており、中から上の子どもには、力を入れていないように思う。
- いろいろな考えもあるが、国旗掲揚・君が代・日の丸は愛国心であり、必ずしも軍隊につながるものではないのでは。
回答
- 平成19年より全国学力調査があり分析をしています。学力調査の結果は、その年によって波がありますが、小学生では、府下で中より上ですが、全国では低いというのが現状です。
具体的には、学力向上プランを作成し、家庭と連携しながら取り組んでいます。 - 学校は基本的には一斉で授業いたします、例えば九九を覚えるのに早い子と遅い子がいます、それを中抜きにして中学生になってしまう事はできません。全ての児童に対し、確かな学力を身につける事に力点を置くことが大切だと考えています。
ただし、子どもたちには、個々に特質があり、その子の個性を伸ばすことも課題であると考えています。 - 国旗の常時掲揚については、訴えていく考えです。
副担任制について
発言
子どもが何処でつまづいているのか、先生にわかってほしい。
1人でたくさんの子どもを見れないので副担任を置けないのか。
回答
先生がたくさんいて色々なフォローができれば良いのですが、国の基準があったりして人数が決められており、限られた教員数の中で行っています。
国・府に対しては、子どもたちの教育向上を図るための要望も行っています。
セミナーについて
発言
セミナーでPTAの動員がかかりますが、不況もありお母さん方も働いている。セミナーの内容について、行きたくなるような内容は少なく、お金をかけて何回も行うのではなく、回数を減らして、保護者にとって有意義なセミナーにするべきではないか。
教育フォーラムでも、後半、元教育委員会の方が話されるが、時間をかけてするならば、もう少し良い内容にしてほしい。
回答
セミナーについては、アンケートを取らせていただき、その意見も踏まえながら行っているところです。
またセミナーには、PTA協議会で考えられたもの、市が行っているものもあると思いますが、保護者の方に参加意欲をより持っていただけるよう、検討していきます。
クーラー設置について
発言
教育環境の改善には、クーラーの設置は絶対に必要。その計画はあるのか。
回答
予算化もし、本年6月末日頃には、小学校・中学校の全校に設置の予定となっています。
教育に重点をおいた施策展開について
発言
将来の守口市を担う子どもたちのために、厳しい財政の状況とは思うが、教育に特に重点を置いた施策展開を期待している。
そういった街づくりを行う市に、住民は移り住みたいと願っており、若い皆さんに守口に住んでもらうには、教育に力を注いでもらいたい。(意見)
この記事に関するお問い合わせ先
守口市役所企画財政部魅力創造発信課
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