守口市タウンミーティング 第17回市長ふれあいタウンミーティング会議録

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  • 開催日時
    平成26年6月7日(土曜日)19時~19時40分
  • 会場
    東部公民館体育館
  • テーマ
    市庁舎のあり方について
     参加者:117名、発言者:6名
  • 出席者
    • 西端市長
    • 南野企画財政部長
    • 助川企画課長
    • 田中庁舎整備準備室長
    • 石井庁舎整備準備室参事
    • 村居庁舎整備準備室主任

市長説明(要旨)

あいさつ

 あらためましてこんばんは。市長の西端でございます。本日は、土曜日の出にくい時間にも関わりませず、市長ふれあいタウンミーティングにたくさんの皆様方のご参加を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 この市長ふれあいタウンミーティングですが、テーマは、「市庁舎のあり方について」につきまして、市民の皆さんのご意見をお聞かせ願いたいと、私の方から実施させていただきました。先ほど司会者の方からご説明がありましたように市長発意型ということで、市内にございます公民館、10館1分室すべて回らせていただいております。この公民館で10ヶ所目でございます。残るところあと1ヶ所であり、6月13日が最終日となっております。これまでいろいろな市民の皆さんのご意見を聞かせていただいております。それと、もう1点市民発意型ということで市民の皆さんが、守口市政はどのようになっているのかということをお尋ねしていただき、テーマ沿って説明していく市民発意型の2通りのタウンミーティングがございます。本日は、私の方から市民の皆さんにご意見を聞かせていただくということですので、忌憚のないご意見を聞かせて願いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 市庁舎のあり方についてでございますが、市の庁舎を建替えるにあたっては、現庁舎に新築を建てる、平成26年3月に廃止させていただきました市民会館の跡地に新築する。旧三洋本社ビルを購入するという3案がござます。私はこの中から一案を選ばしていただきたいと考えております。行政に関わっていただいている地域の役員は、比較的よく来庁されておられますので、庁舎の現状をよく理解しておられます。また、年に1回ほどしか来庁されない市民の皆さんの中には、今のままでいいのではないかと思われる方もおいでだと思いますので、このタウンミーティングでお尋ねさせていただきたいと思い実施させていただいておりますので、短い時間ではありますが、市民の皆さんの忌憚のないご意見を聞かせていただきますようよろしくお願いたします。

田中庁舎整備準備室長 資料説明

 現在の庁舎において、もっとも古い棟は60年が経過しています。天井が破損していたり、壁の表面が剥がれたり、雨漏りがあるなどの現状です。大規模な補修工事は行わず、その都度最低限の補修を行っている状況です。狭隘な執務スペース、教育委員会につきましては国道1号線を挟み別の棟に配置されているなど、庁舎が分散されている状況になっており、来庁者の方々に不便をお掛けしています。

 昨年9月に、庁舎検討プロジェクトチームを設置し、庁舎の整備に関する調査や検討を行い、市民の安全と安心を守る防災拠点にふさわしく、人と環境にやさしい、市民に開かれ親しまれる庁舎という基本理念のもと、安全・安心を支える拠点としての庁舎、市民サービスと事務効率の向上が図れる庁舎、あらゆる人にやさしい庁舎、住民自治の拠点となり親しまれる庁舎、環境にやさしく周辺環境と調和した庁舎と、5つの基本方針を定めまして、それぞれにおいての現状と方針を発表させていただいています。
 新庁舎の位置ということで、地方自治法という法律を踏まえまして、庁舎の位置につきましては、利用する市民の皆様の利便性の観点からも、守口市のほぼ中央に位置し公共交通機関が利用しやすく、自動車の利用も便利で、且つ守口警察や郵便局など他の官公署とも一群をなした、地下鉄守口駅周辺が最適といった結論に至っています。

 新庁舎の整備方針の検討ですが、現在地の建替え、市遊休地での建替えということで市民会館跡地での建替え、あるいは既存施設の活用ということで旧三洋本社ビルの活用と、この3手法につきまして比較検討をしています。具体的な内容につきましては、守口市の市役所の庁舎に必要な面積ですが、他市の事例や国の基準を参考にしますと、駐車場なども含めまして概ね23,000平方メートルが必要となります。そのことを前提に3案の比較検討を行っています。敷地条件の比較ですが、現在地での建替えにつきましては、敷地面積6,493平方メートル、許容延床面積が25,972平方メートルですので23,000平方メートルをクリアしています。次に市民会館跡地での建替えにつきましては、敷地面積が3,563平方メートル、許容延床面積が14,255平方メートルですので23,000平方メートルには満たないため集約できずに分散型の庁舎になります。旧三洋本社ビルの活用につきましては、敷地面積8,703平方メートル、許容延床面積が29,711平方メートルですので若干の余裕があるという状況です。

 次に本体建設工事費ですが、現在地での建替えにつきましては約87億円、市民会館跡地での建替えにつきましては、分散型になりますので若干高めの103億6,000万円となっています。

 次に解体工事費ですが、現在地での建替えにつきましては4億3,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては3億7,000万円となっています。 続きまして移転費ですが現在地での建替えにつきましては、一時的に仮庁舎に移る必要があることから2回分の移転費になり7,000万円。市民会館跡地での建替えにつきましては4,000万円。旧三洋本社ビルの活用につきましても4,000万円ということになっています。
 仮設庁舎費につきましては、現在地での建替えのみ必要になってくることから14億7,000万円を計上しています。続きまして、旧三洋本社ビルの購入ですが、固定資産税評価額を参考値としまして、土地購入費を含めまして約50億円を計上しています。
 従いまして総整備費用としましては、現在地での建替えにつきましては106億7,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては107億7,000万円、旧三洋本社ビルの活用につきましては50億4,000万円で庁舎としての改修工事費がプラスアルファされてきます。改修費用につきましては、当該ビルがもともとオフィスビルであるため安価で済むかと考えています。

 次に環境負荷の軽減につきましては、新築の建替えの場合は当然対応可能です。三洋本社ビルでは太陽光発電などの省エネルギー手法が採用済です。
 耐震性につきましては、新築の建替えの場合は確保出来ます。旧三洋本社ビルにつきましては、新耐震基準で建築されている通常のオフィスビルに比べ、高い耐震構造になっているようですが、詳細につきましては現在調査中です。

 最後に整備期間ですが、建替えの場合は建設準備から移転まで通常約7年ほどかかります。旧三洋本社ビルにつきましては、改修後、速やかな移転が可能になるかと考えています。
 現在、庁舎整備準備室では、この3手法につきまして、より具体的に、また詳細に調査及び比較検討を行っているところです。

意見交換(要旨)

  • 発言1
     現在は、年間どれくらいの予算積み上げされていますか。
  • 南野部長回答
     一般会計予算で申しますと600億くらいです。庁舎に対しての部分で申しますと、庁舎整備基金というものですが、昭和59年から毎年積み上げまして、約18億の枠がありました。ところが平成14〜15年から皆さんのご存知のとおり、赤字で合併の話もありました。平成19年には、約40億の赤字に落ち入りました。その間、庁舎整備基金、家で言いますと定期預金にあたります。毎年積み立てて18億ほどありましたが、それを借り入れし使いきりました。しかし、現在は、9億6,000万ほど元の所に返しました。現在、市が用意できる庁舎建て替え用の費用は9億6,000万ということになります。市の場合は、道路や建物などを建てる場合などは、起債といいまして、一般で申しますとローンのようなものです。今の税金だけで建てるのではなくて、将来、建物や道路を使用する方たちで返して下さいという形になります。これは、守口市だけではなく、日本の行政は全てこのような状況であります。例えば、100億いるとすれば75億借金をさせていただきます。25億あればこの整備はできるといった状況です。75億に対しましては、約30年くらいかけて返していく。これに対して、50億の分でしたら、37億ほどが借金しまして12億ほど手持金がいるということです。それと手元には、財政調整基金というものもがありまして、別の定期みたいなものですが、これが約7億ございます。今の例を申し上げますと旧三洋本社ビルで近々にいるとすればこれは手当てできます。100億の分でしたら約25億いりますので、9億6,000万と7億では足りません。しかしながら、今、申し上げましたとおり、もう少し先での庁舎建替えとなれば、その間に貯めていくことが可能となりますので財源は確保できると思われます。
  • 発言2
     国からの補助金は出ないのですか。
  • 南野部長回答
     基本的に庁舎の場合は出ません。ただ、現在の庁舎が約60年くらい経過しておりますので、本庁舎での建替えするならば、約3億くらい国庫補助が付くと試算しております。旧三洋本社ビル購入の場合は補助金は付きません。
  • 発言3
     私は建替えを望みますすが、旧三洋本社ビルは、築13〜14年経っておりますので、その建物の耐震について、確認が必要である点が1つ。パナソニックも売却の意向があると思いますので、旧三洋本社ビルが建替えることによって、旧三洋本社ビルは他の企業などが買うということになります。私の思いは、他の企業が入ることによって、税収が入るのではないかと思います。その分の計算が比較に出てきていないが、そういうことは、考えられているのかどうか。旧三洋本社ビルに他の業者が入ったときの税収について考えられているのかどうか。
  • 南野部長回答
     初めに説明させていただいていましたが、旧三洋本社ビルは、約15年経っていますので、この価格となってます。あくまで固定資産の価格ですので、どこまでお話できるかは、これからの交渉によります。次に耐震ですが、昭和57年以降の建物で新耐震基準を満たしております。専門の先生の話によりますと、新耐震基準を満たしている建物は、阪神大震災の地震でも倒壊していないと。ただし、1階が柱のみのピロティ構造による建物は、若干の損傷があったと聞いています。基本的に57年以降に建てられた大きな建物は耐震は大丈夫と聞いております。旧三洋本社ビルに関しては、規模に対しては若干の上積みされた耐震基準で建てられていると聞いておりますが、それに対しても調査の必要がありますが、現在、相手方の建物ですので、調査を行なっているところです。3点目ですが、税の事ですので個人情報の取り扱い等も関係してまいりますので、はっきりとはお答え出来ませんが、その対象となる固定資産税、都市計画税、法人住民税が減収となります。旧三洋本社ビルに移る場合、まだ、はっきりしておりませんが、現庁舎が空くことになりますので、その土地の利用方法等も合わせて検討していくこととなります。これからの話となりますが。
  • 発言3
     今の庁舎の跡地利用の計画なども、すべて計算されているんですか。
  • 南野部長回答
     これから先の話になりますが、その庁舎を壊して売る。もしくは、そのままでも売ることは可能ですが、ただ、跡地利用に関して、大きな企業が来てくれば守口市としてはありがたいですが、そこまでの計算は行なっていません。
  • 発言4
     次の60年後の老朽化した時、どうするのか考えておられますか。
  • 田中庁舎整備準備室長回答
     通常、コスト計算を行なう時は、建てる準備から解体まで65年をサイクルに計算しております。旧三洋本社ビルの場合ですと、今、15年経っていますので、そういう時期が50年後にやってきます。その時点にあらたに考えなければいけないと思っております。
  • 発言4
     新しく建てるのは賛成ですが、次の老朽化が来たときの計画を含めて聞いているんですが。
  • 市長回答
     今の質問ですけれど、先ほど、南野部長から説明がありましたとおり、守口市はこの庁舎について建替えなければいけないと、昭和59年から毎年積み立てをしていました。しかしながら、財政状況がひっぱくしていたために、一時的に定期預金を使ってしまったので、今このような状況に至っておりますが。本来でしたらこの18億ももっとあることとなるのですが、行政としては、計画を立てて庁舎を建替えていこうとしていたにも関わらず、こういう事態になり延期したのが、今の守口市の実態でございます。今、体育館など施設が多ければ多いほど経費もかかっていくというのが現状でございます。この建物についても、先のことを見越して計画をしていかなければならないとこのように考えております。
  • 発言5
     本日は市長ふれあいタウンミーティングということで喜んでやってきました。
     資料には、市庁舎のあり方と載っていたと思いますが、皆さんの話を聞いていますと、箱物の話ばかりで、まず建設ありき、箱物の話ですね、私自身は、この3案のいずれでやっていただいてもいいのですが、私が聞きたいのは、市庁舎のソフトの方で、基本方針が5つ書いてあります。この件についてもっと詳しく説明してほしい。
     耳障りのいいことばかりを聞く為に、今日は参加していません。箱物の話はいらないので、ソフトの話を聞きたいのですが。
  • 南野部長回答
     今のご質問ですが、資料の3ページに基本方針を書かせていただいております。例えて説明いたしますと、市民の交流スペースや市民参画・協働推進を充分行えるスペースがない。今の庁舎では非常に狭く、本来の業務だけでいっぱいの状態となっております。例えば、今度、新しく建てるにしても、旧三洋本社ビルに行くにしましても、1階部分に市民の皆さんが集える広いスペースを形として作っていきたい。そういうことは、基本方針を元にこれから設計図を書いていくということでございます。
  • 発言5
     そう言いますが、建替えに関しての箱物には、予算も取っていて、費用などが具体的に数字が出てきているのに、ソフトに関しては出ていない。計画はないのですか。例えば、新庁舎にすれば市民の皆さんが集いやすい場所は何平方メートルとれるとか、このようになりますよとか、担当者の人数をこれだけ増やしますよとか、その辺が聞きたいと思っています。その辺りを聞きたいと言っています。資料に書かれている2行程度のもので納得できません。
  • 南野部長回答
     大変申し訳ありませんが、具体的に1階をどうしていく2階をどうしていくかなどについては、今のところは出来ていません。新しい庁舎を建て替えるのに7年間かけるということは、初めの2〜3年でそういう下絵を作っていく。それを今、言うことが出来ればいいのですが、今は、基本方針に沿って絵を描いていこうと、しかし3年は費やすと考えています。ですので、市民会館跡地、市庁舎場所での建替えには7年かかるであると考えております。最初の3年で基本方針に基づき実施設計等を表していくことを思っております。ただ、旧三洋本社ビルの場合は、今あるものを購入しようとしています。ただ、面積が23,000平方メートルを予定していますが、旧三洋本社ビルの場合は約29,000平方メートルありますので、それだけ余裕の部分がありますので、1階を市民が集える場所にすることなどが可能であると考えられます。いずれも基本方針に沿って、実施計画をたて、どういう形にしていくかは、これからであります。大変申し訳ありませんが、今は、そこまでの絵は書いていないのが現状でございます。
  • 発言6
     私は、旧三洋本社ビル移転に賛成です。理由は、経費もぐっと安くなりますし、税金でまかないますので市民にとっては安い方がいい。心配なのは駐車場が、だいたい100台くらいですが、旧三洋本社ビルに仮に移った場合、それだけの駐車場の確保ができますか。 その他に、何故、旧三洋本社ビルがいいかと言いますと、やはり企業の会社ですので、丁寧に内装も作っているであろうと思います。それと、1号線に沿っているので、他市から来た場合でも地理的にはすごくわかり易いんではないかと思います。
  • 田中庁舎整備準備室長回答
     駐車場のスペースですが、今、現庁舎では約60台です。旧三洋本社ビルの場合ですと、地下を入れて60台弱くらいです。しかし、公用車が現在、旧土居小学校に約40台くらい置かせていただいております。その分が今の庁舎でも確保できないですし、旧三洋本社ビルでも確保できない。今の状態ですと旧土居小学校を一部使う必要があると考えております。

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