守口市タウンミーティング 第15回市長ふれあいタウンミーティング会議録
- 開催日時
平成26年5月31日(土曜日)19時~19時50分 - 会場
庭窪公民館2階ホール - テーマ
市庁舎のあり方について
参加者:36名、発言者:3名 - 出席者
- 西端市長
- 泉谷理事
- 助川企画課長
- 田中庁舎整備準備室長
- 石井庁舎整備準備室参事
市長説明(要旨)
あいさつ
あらためまして、皆さんこんばんは。ただいま、ご紹介を頂きました市長の西端でございます。本日は、土曜日の出にくい時間帯、また、昼間は30度を超える本当に暑いお疲れのところ、このように多くの皆さんが、市長ふれあいタウンミーティングにお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
このタウンミーティングと申しますのは、先ほど司会者のほうから話がございましたように、市民の皆さんが私どもにある一定のテーマを頂いて、このことに行政が今どういうふうになっているかをたずねていただくと、そこで私が説明させていただくと、市民が私どもに意見を聞かせていただきたいという市民発意型と、本日のように行政側が市民の皆さまに色々と意見を聞かせていただきたいという、市長が市民の皆さんの意見を聞かせていただくと市長発意型と、本日は、市長発意型ということでお集まりをいただいております。テーマについては市の庁舎のありかたについてということでございます。
今の現庁舎は、昭和26年12月に竣工いたしまして、昭和26年から供用開始ということで、約60年以上経過している庁舎でございます。この庁舎をどういうふうにするかといいますと、今3案ございまして、現庁舎での建て替え、そして、市民会館跡地での建て替え、旧三洋本社ビルを購入させていただくという3案がございまして、この3案につきまして、市民の皆さんの意見を聞かせていただくというところでございますけれど、私も市長に就任する以前の討論会で、庁舎は市長になったらどういうふうに考えるのですかというご意見もいただきました。私が、お答えさせていただいたのは、その当時、守口市内の小中学校の耐震工事がかなり遅れておりまして、子どもの安全安心を守るのが第一義だと、庁舎は後回しにさせていただくという答弁をさせていただきました。平成25年度に統廃合校を除いて、小中学校の耐震化率は100%になりまして、平成26年度の予算では、統廃合校につきましても耐震の補強工事の予算をいただきましたので、ほぼ100%完了いたします。そこで、ようやく庁舎の問題に取り掛からなければならないと、そのためには、この3案の中で市民の皆さんの意見を聞かせていただきまして、私ども理事者側が決定させていただき、市議会に議案として提案させていただきたいという前段階として、このように市長ふれあいタウンミーティングという形で、市民の皆さんのご意見を聞く機会を開催いたしました。市民発意型の場合ですと、40分くらい私がテーマに沿って説明させていただき、市民の皆さんのご意見も併せて聞かせていただくという方法を取らせていただいております。この資料に基づいて説明だけをさせていただいた後に、市民の皆さんのご意見を聞かせていただくという形にさせていただいておりますので、短い時間ではございますけれども、市民の皆さんの忌憚の無いご意見を聞かせていただきますようよろしくお願いを申し上げまして私の冒頭の挨拶にさせていただきます。
田中庁舎整備準備室長 資料説明
現在の庁舎において、もっとも古い棟は60年が経過しています。天井が破損していたり、壁の表面が剥がれたり、雨漏りがあるなどの現状です。大規模な補修工事は行わず、その都度最低限の補修を行っている状況です。狭隘な執務スペース、教育委員会につきましては国道1号線を挟み別の棟に配置されているなど、庁舎が分散されている状況になっており、来庁者の方々に不便をお掛けしています。
昨年9月に、庁舎検討プロジェクトチームを設置し、庁舎の整備に関する調査や検討を行い、市民の安全と安心を守る防災拠点にふさわしく、人と環境にやさしい、市民に開かれ親しまれる庁舎という基本理念のもと、安全・安心を支える拠点としての庁舎、市民サービスと事務効率の向上が図れる庁舎、あらゆる人にやさしい庁舎、住民自治の拠点となり親しまれる庁舎、環境にやさしく周辺環境と調和した庁舎と、5つの基本方針を定めまして、それぞれにおいての現状と方針を発表させていただいています。
新庁舎の位置ということで、地方自治法という法律を踏まえまして、庁舎の位置につきましては、利用する市民の皆様の利便性の観点からも、守口市のほぼ中央に位置し公共交通機関が利用しやすく、自動車の利用も便利で、且つ守口警察や郵便局など他の官公署とも一群をなした、地下鉄守口駅周辺が最適といった結論に至っています。
新庁舎の整備方針の検討ですが、現在地の建替え、市遊休地での建替えということで市民会館跡地での建替え、あるいは既存施設の活用ということで旧三洋本社ビルの活用と、この3手法につきまして比較検討をしています。具体的な内容につきましては、守口市の市役所の庁舎に必要な面積ですが、他市の事例や国の基準を参考にしますと、駐車場なども含めまして概ね23,000平方メートルが必要となります。そのことを前提に3案の比較検討を行っています。敷地条件の比較ですが、現在地での建替えにつきましては、敷地面積6,493平方メートル、許容延床面積が25,972平方メートルですので23,000平方メートルをクリアしています。次に市民会館跡地での建替えにつきましては、敷地面積が3,563平方メートル、許容延床面積が14,255平方メートルですので23,000平方メートルには満たないため集約できずに分散型の庁舎になります。旧三洋本社ビルの活用につきましては、敷地面積8,703平方メートル、許容延床面積が29,711平方メートルですので若干の余裕があるという状況です。
次に本体建設工事費ですが、現在地での建替えにつきましては約87億円、市民会館跡地での建替えにつきましては、分散型になりますので若干高めの103億6,000万円となっています。
次に解体工事費ですが、現在地での建替えにつきましては4億3,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては3億7,000万円となっています。 続きまして移転費ですが現在地での建替えにつきましては、一時的に仮庁舎に移る必要があることから2回分の移転費になり7,000万円。市民会館跡地での建替えにつきましては4,000万円。旧三洋本社ビルの活用につきましても4,000万円ということになっています。
仮設庁舎費につきましては、現在地での建替えのみ必要になってくることから14億7,000万円を計上しています。続きまして、旧三洋本社ビルの購入ですが、固定資産税評価額を参考値としまして、土地購入費を含めまして約50億円を計上しています。
従いまして総整備費用としましては、現在地での建替えにつきましては106億7,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては107億7,000万円、旧三洋本社ビルの活用につきましては50億4,000万円で庁舎としての改修工事費がプラスアルファされてきます。改修費用につきましては、当該ビルがもともとオフィスビルであるため安価で済むかと考えています。
次に環境負荷の軽減につきましては、新築の建替えの場合は当然対応可能です。三洋本社ビルでは太陽光発電などの省エネルギー手法が採用済です。
耐震性につきましては、新築の建替えの場合は確保出来ます。旧三洋本社ビルにつきましては、新耐震基準で建築されている通常のオフィスビルに比べ、高い耐震構造になっているようですが、詳細につきましては現在調査中です。
最後に整備期間ですが、建替えの場合は建設準備から移転まで通常約7年ほどかかります。旧三洋本社ビルにつきましては、改修後、速やかな移転が可能になるかと考えています。
現在、庁舎整備準備室では、この3手法につきまして、より具体的に、また詳細に調査及び比較検討を行っているところです。
意見交換(要旨)
- 発言1
3案で提案されていますが、この内の1つ旧三洋本社ビルについて、いつでしたか新聞とかテレビで報道されたんですね。普通、役所の常識であれば案があったとしても、出ないのが普通ですけれども、その点、何か出来レース、言い過ぎかもしれませんがそんな感触を正直受けます。
旧三洋本社ビルは、平成12年の竣工、それからもう13年経過しているので、特に配水管の設備などは一般マンションでも30年と言われておりますので、特に大きい会社は、集中して使われていると思いますので、十数年すれば、配水管の建替え工事にかからなければいけないという問題が出てくると思います。私自身も勤務していた事業所が30年目でトイレも全部潰して作り直したということがあります。その辺りもひとつ頭に入れて欲しいと思いますし、先ほどの説明では、50億の固定資産税の評価額を参考にしながらということなんですけれど、この数字がはたして妥当な数字なのかと、もう一つ考えられるのは、不動産鑑定士などに見てもらったのかどうか、旧三洋本ビルは、今も事務所として使用されていのるか、空きビルとなっているのか、そこを知りたいです。
他に、パナソニックが色々と帳尻を合わせのために、是非どこかに売りたいと言うことだろうと思いますが、他に飛びつく企業は無いのですか、その辺りも聞きたいです。私は確かに守口とか大日とか、地下鉄の駅は守口の中心というよりも、バスが集まってきますから市民にとっては便利な場所だとは思うんです。だから駅の利便性という意味ではいいなと思うんですが、ちょっと色々と疑問に残るところがありますのでご説明をお願いしたと思います。 - 市長回答
どうもありがとうございます。先ほども申しましたように、このタウンミーティングは今日で、守口市内の10館1分室の公民館で回らせていただきまして本日で8か所目でございまして、その間に同じようなご質問もいただきました。あまりにも乱暴な資料ではないかとか、判りにくいなどのご指摘もいただいておりますが、当初に作成した資料で市内の公民館11か所を回らせていただくという形でさせていただいております。
昨年の12月頃、新聞に旧三洋本社ビルを守口市に売却するという報道がされました。しかし、あの時点では私どもも旧三洋本社ビルを以前から噂では買ったらいいとか、旧三洋本社ビルに移ったらいいとか、いろいろと飛び交っていましたけれど、結論的に申しますとパナソニックの方からどこかに売却すると、その中に守口市に売ってもいいのではないかという感じの報道だったかと思いますが、いかにも守口市に売却するという書き方でしたので誤解されても仕方がないと思うんですけれど、私も今年の1月15日に三洋電機の本社に出向きまして、新年のご挨拶を社長にさせていただいたのが、この庁舎問題に守口市として、今後、検討していきたいというお話をさせてもらったのが、初めてで、それ以前にそういう交渉があったとか、出来レースではないかといことでは決してございません。それと13年経過しているという質問でございますが、13年は経っております耐用年数は約60年と言われていますが、しかし今、排水の問題など、もちろん庁舎にするにはレイアウトも変えなければいけないとか、冷暖房の電気設備も変えていかなければならないなど、これからいろいろと内容についても精査していかなければならないという段階でございますので、その点につきましても、どれぐらいの金額がかかっているものか確認していかなければならない点もございます。
配布資料には、現在の固定資産税の評価で算出をさせていただいておりますけれど、この時価と固定資産税の評価に乖離があるか無いかと言う点におきましても、先ほども言われましたように、最終的には鑑定評価を守口市側、パナソニック側において双方において鑑定していくものです。現段階で50億から、非常に高い金額になるとか安価になるとかは考えておりませんが、大体これぐらいの価格で、我々は交渉させていただきたいというところでございます。今後、交渉が決まりましたおりには、しっかりと鑑定評価を行ない適正な価格で交渉させていただきたいと考えております。
旧三洋本社ビルに決まったような話をここでしているのではないかと、決してそういうことではございませんので、ここに記しております現庁舎での建替え、市民会館そして旧三洋本社ビルのこの3案をどのように考えていくかと。私は、いろいろ行政に関連したお仕事をしていただく、また地域の役をしていただいています市民の皆さんは、今の庁舎に出入りをしていただく機会が多いと思います。しかし、そうでない市民の皆さまは1年に1回、市役所に行くか行かないかという市民の皆さんもたくさんおられると思います。その中で別に庁舎は今のままでもいいと言われる市民の皆さんもおられますので、こうしてタウンミーティングで市民の皆さんの色んな意見を聞かせていただく場として実施させていただいておりますので、よろしくお願いいたします。 - 泉谷理事回答
現在、旧三洋本社ビルについては、空きビルかどうかという質問もございました。今もパナソニックの社員さんが仕事をしておられますので、オフィスビルとして活用されています。
旧三洋本社ビルの位置ですが、市役所から2本ほど西側の1号線に面した角地にございます。利便性の部分からいうと現在の庁舎と非常に近い距離にあります。また、市民会館も同様でございます。 - 田中庁舎整備準備室長回答
先ほど、排水菅の設備に関して質問をいただきましたが、当然15年経ちますと配管もそうですし、空調関係もおそらく支障をきたすのではないかと、その辺の改修費用も現在調査中であります。この50億の上に改修費用としていくらか含まれてくるのかを、算定しているところでございます。 - 発言2
2点ほど少し思ったところありまして、まず、守口市の今後のビジョンに関係するのではないかと、少し話が反れるところがあるかも知れませんが、橋下大阪市長の大阪都構想という流れがありまして、市とかそういったところがどんどん統合していく流れがありまして、その中で守口市が今後どういったところを目指したいのか、また、10年前にありました門真市との合併、そういった流れを想定されるのなら、移転はちょっと躊躇した方がいいと思います。また、移転したとして、何処かの市と統合するいう流れがあった場合、また、移転しなければならないと二重の移動になってしまうので、コストがどれぐらいかかるのかなと思いました。
もう1点、この3案を比較した中で、旧三洋本社ビルというのが総整備費用50億というのが、一番安いということなのですが、例えば、今後、進めていくと決定した場合、現在の市庁舎の土地はどのように活用していくのか知りたいと思いました。 - 市長回答
過去にも守口市と門真市の合併問題がございましたが、ご破算となりました。今後、他市との合併があるかという点ですが、今のところ合併の話もございませんし、また、大阪都構想の特別区等の話もございましたが、今は、そういう時期でもございませんので、守口市独自でこの庁舎のあり方を考えていかなければならないと、このように考えているところでございます。そして、3案の中で、現庁舎の跡地利用に関する質問ですが、これはきっちりと3案の中で決まった時点で、跡地の問題はしっかりと検討を重ねて行っていきたいと考えております。 - 発言3
今の庁舎につきましては、昭和26年で62年が経ってるということですが、老朽化と建て増しされているので1階から5階まで迷路みたいなので、建替える必要が当然あると思いますので、建替えには賛成です。現在、寝屋川に近い佐太に住んでいますが、市役所に会議に出席すれば、駐車代を1日に2回も3回も払う時があって不便です。いずれにしても、地下鉄に乗るのに自転車を利用しなくてはいけない。時間的にバスがあれば、乗り継いで地下鉄に行くようにしています。庭窪地区もそうだと思います。3案を見れば地理的には現状と変わらない。守口の中心かどうかも疑問だと感じています。
仮に旧三洋本社ビルを買われるとなれば、少なくとも駐車場のスペースを広くするとか、金田やら佐太など公共機関の少ない人には、別の問題になるかも知れないですけど、少し安くするとか、何か考えていただかないと、ケチくさい話ですけど。お金の問題じゃなく、市役所の会議として出席していることも考慮していただきたい。また、十分不便のないようにバス停の問題も含めて考えていただきたい。地下鉄や信号の問題もいろいろあると思います。
経費が50億と書いておられますが、現在、パナソニックから固定資産税が入ってくると思います。土地建物、50億、仮に毎年5,000万あれば、その経費はなくなるわけで、収入としては、無くなります。市民会館もなくなりましたので、そのまま使うのではなく、市民の利用しやすい設計を考慮していただきたい。 - 市長回答
今、おっしゃられたように、もう少し考えて欲しいと。役所に会議で来ているのに駐車場代を払わなければいけないというお言葉も多々いただきますが、今後は、このことにつきましてもしっかりと考えさせていただきたいと思いますし、今、パナソニックから固定資産税をいただいているにもかかわらず、あれを買収することにより固定資産税が入らなくなる。ということはマイナスになるということですが、今後は、経費の縮減も考えていかなければならないと考えております。
バスの問題ですが、今日も昼に中央公民館でタウンミーティングをさせていただきまして、中央環状線から西側の地域を終え、今日、初めて中央環状線から東側の地域を実施させていただきました。そう言った厳しいお言葉もいただくのではないかと感じておりましたが、現庁舎の近隣で建替えすることの利便性につきましても、しっかり考えさせていただきたいと思います。 - 泉谷理事回答
今のご質問で、今後の守口市のビジョンのことを言われてました。第5次総合基本計画で歓響都市守口を目指すということで、現在、人口が約14万6,000人になっています。何とか15万人をキープする。学識の先生からは、人を呼び込むような大日のイオンモール周辺には、高層のマンションも建ち約1,200戸の市民の方々が市内転居もありますが入って来られました。市内各所で旧の住宅が開発され、高層のマンションに建て変わっています。そういうことで我々としては、なかなか地域全域が市街化されているような守口市ですので、今後の将来的なビジョンという形から言いますと、平成16年には、大日に5,000平方メートルくらいの土地を、門真市と合併して30万の町になればと、本庁舎を大日駅周辺という話もその時にはありました。現在では、その5,000平方メートルの土地については、商業施設ではなく新たにマンションが開発されており、建築し売り出されている状況でございます。
また、他の質問で3案の検討の中で、バス停や駐車場の確保についてのご質問がありましたが、現在、来庁者には2時間は無料にさせていただいておりますが、会議の中には2時間を超えるものもありご迷惑をかけていますが、守口市内は狭く平らな地形ですので、できるだけ徒歩か自転車等でご利用くださいと、PRしている手前、車で来庁くださいとなると、他の公共施設とのバランスもありまして、保健センターですと一定の検診時間は無料にしていますが、それを超えれば負担をお願いするというお話で進めております。3案の中の駐車場の確保につきましては、旧土居小学校の活用も含めて考えていかなければいけないと考えております。
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