守口市タウンミーティング 第11回市長ふれあいタウンミーティング会議録
- 開催日時
平成26年5月23日(金曜日)19時~19時50分 - 会場
錦公民館2階集会室 - テーマ
市庁舎のあり方について
参加者:84名、発言者:5名 - 出席者
- 西端市長
- 泉谷理事
- 助川企画課長
- 田中庁舎整備準備室室長
- 石井庁舎整備準備室参事
市長説明(要旨)
あいさつ
皆さんあらためまして、こんばんは。ただいまご紹介いただきました、守口市長の西端でございます。本日は金曜日の大変出にくい時間帯ではありますけれども、このように多くの皆様方のご参加を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。また平素は、本市行政各般に渡りまして、皆様方の温かいご協力、ご支援を賜っておりますこと、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げる次第でございます。さて、本日は庁舎についてのタウンミーティングということで、このタウンミーティングというのは市長、私が市民の皆さんにご意見を聞かせていただきたいという形と、そして市民の皆さんのほうから、今の行政はどうなのか、あの建物はどうするのかというような市民の皆さんからのお尋ねに、私どもが出向いて説明をさせていただく市民発意型の2点があります。今回は私のほうから市民の皆さんに、今後の庁舎のあり方について、どのようにさせていただいたら良いかと、ご意見を聞かせていただきたくということで、守口市内の公民館10館1分室ございます。今回、この錦地区は4回目ということで、残り7地区ありますが、6月13日までに回ります。出来るだけ多くの市民の皆さんのご意見を聞かせていただきたいと思っております。
今、守口市の庁舎は昭和25年に竣工し、平成26年4月から共用開始で60年以上の庁舎でございます。この庁舎を今後どのいう形に変えていくかと、資料の中にもありますように3案ございます。現庁舎での建替え、市民会館を廃止させていただきました。平成26年度予算で解体費用を取り、平成26年度中に市民会館の物件を解体いたします。この跡地に市庁舎を建てる。または既存の建物、これは旧三洋本社ビルでございますが、これを譲り受けて庁舎として使う。この3案がございます。細かい説明については担当のほうから説明しますが、市民の皆さんのご意見を聞かせていただいて、そして庁内で検討し結論を出して行きたいと考えています。
本来なら市民発意型なら私が40分くらい説明し、皆さんから質問を受けさせていただいておりますが、今回の市庁舎のタウンミーティングについては、1人でも多くの市民の皆さんからのご意見を聞かせていただきたいと思いますので、私の挨拶は短めにさせていただき、できるだけ本日お越しの皆様方からのご意見を聞かせていただきまして、冒頭の私の挨拶とさせていただきます。次に資料の説明について、担当の方からいたしますので、よろしくお願いします。
田中庁舎整備準備室長 資料説明
現在の庁舎において、もっとも古い棟は60年が経過しています。天井が破損していたり、壁の表面が剥がれたり、雨漏りがあるなどの現状です。大規模な補修工事は行わず、その都度最低限の補修を行っている状況です。狭隘な執務スペース、教育委員会につきましては国道1号線を挟み別の棟に配置されているなど、庁舎が分散されている状況になっており、来庁者の方々に不便をお掛けしています。
昨年9月に、庁舎検討プロジェクトチームを設置し、庁舎の整備に関する調査や検討を行い、市民の安全と安心を守る防災拠点にふさわしく、人と環境にやさしい、市民に開かれ親しまれる庁舎という基本理念のもと、安全・安心を支える拠点としての庁舎、市民サービスと事務効率の向上が図れる庁舎、あらゆる人にやさしい庁舎、住民自治の拠点となり親しまれる庁舎、環境にやさしく周辺環境と調和した庁舎と、5つの基本方針を定めまして、それぞれにおいての現状と方針を発表させていただいています。
新庁舎の位置ということで、地方自治法という法律を踏まえまして、庁舎の位置につきましては、利用する市民の皆様の利便性の観点からも、守口市のほぼ中央に位置し公共交通機関が利用しやすく、自動車の利用も便利で、且つ守口警察や郵便局など他の官公署とも一群をなした、地下鉄守口駅周辺が最適といった結論に至っています。
新庁舎の整備方針の検討ですが、現在地の建替え、市遊休地での建替えということで市民会館跡地での建替え、あるいは既存施設の活用ということで旧三洋本社ビルの活用と、この3手法につきまして比較検討をしています。具体的な内容につきましては、守口市の市役所の庁舎に必要な面積ですが、他市の事例や国の基準を参考にしますと、駐車場なども含めまして概ね23,000平方メートルが必要となります。そのことを前提に3案の比較検討を行っています。敷地条件の比較ですが、現在地での建替えにつきましては、敷地面積6,493平方メートル、許容延床面積が25,972平方メートルですので23,000平方メートルをクリアしています。次に市民会館跡地での建替えにつきましては、敷地面積が3,563平方メートル、許容延床面積が14,255平方メートルですので23,000平方メートルには満たないため集約できずに分散型の庁舎になります。旧三洋本社ビルの活用につきましては、敷地面積8,703平方メートル、許容延床面積が29,711平方メートルですので若干の余裕があるという状況です。
次に本体建設工事費ですが、現在地での建替えにつきましては約87億円、市民会館跡地での建替えにつきましては、分散型になりますので若干高めの103億6,000万円となっています。
次に解体工事費ですが、現在地での建替えにつきましては4億3,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては3億7,000万円となっています。 続きまして移転費ですが現在地での建替えにつきましては、一時的に仮庁舎に移る必要があることから2回分の移転費になり7,000万円。市民会館跡地での建替えにつきましては4,000万円。旧三洋本社ビルの活用につきましても4,000万円ということになっています。
仮設庁舎費につきましては、現在地での建替えのみ必要になってくることから14億7,000万円を計上しています。続きまして、旧三洋本社ビルの購入ですが、固定資産税評価額を参考値としまして、土地購入費を含めまして約50億円を計上しています。
従いまして総整備費用としましては、現在地での建替えにつきましては106億7,000万円、市民会館跡地での建替えにつきましては107億7,000万円、旧三洋本社ビルの活用につきましては50億4,000万円で庁舎としての改修工事費がプラスアルファされてきます。改修費用につきましては、当該ビルがもともとオフィスビルであるため安価で済むかと考えています。
次に環境負荷の軽減につきましては、新築の建替えの場合は当然対応可能です。三洋本社ビルでは太陽光発電などの省エネルギー手法が採用済です。
耐震性につきましては、新築の建替えの場合は確保出来ます。旧三洋本社ビルにつきましては、新耐震基準で建築されている通常のオフィスビルに比べ、高い耐震構造になっているようですが、詳細につきましては現在調査中です。
最後に整備期間ですが、建替えの場合は建設準備から移転まで通常約7年ほどかかります。旧三洋本社ビルにつきましては、改修後、速やかな移転が可能になるかと考えています。
現在、庁舎整備準備室では、この3手法につきまして、より具体的に、また詳細に調査及び比較検討を行っているところです。
意見交換(要旨)
- 発言
初めて市長ふれあいタウンミーティングに参加しました。資料を見ましたが大変わかりやすく記載していただいております。今の市庁舎は60年経過していることもありすごく古く、地震が起きたら、すぐに倒れてしまうのではと不安に感じました。説明の3案ですが現在地での建替え、市民会館跡地での建替え、三洋本社ビルへの移転と書かれています。私は強く三洋本社ビルへの移転を当然するべきだと考えます。理由として整備費用の中で、建替えだと100億かかる。三洋本社ビルでは50億で済む。利便性や費用対効果を考えても三洋本社ビルに移転するのが一番良いのではないか思います。
よく報道でも言われているように、いつ地震が来るかもわからない、市役所は守口市の中枢だと思いますので、市長、どうか費用を考えた早期の移転をお願いしたい。三洋本社ビル移転に賛成です。 - 市長回答
旧三洋本社ビルという事ですが、資料に書かれている50億、土地が2,700坪ほどある建物でございます。今、交渉はさせていただいてますが、最終的な金額はまだ決まってません。私は庁舎問題につきましては、市長選の折、ある討論会でも子どもの安全・安心を守るのが第一義だとお話させていただいておりました。ですので小中学校の耐震工事が終わってから庁舎だと考えておりました。統廃合を除く小中学校の耐震工事が、平成25年度中にほぼ完了いたしまして、この平成26年度には統廃合の学校については耐震工事だけを実施させていただきまして、市内の小中学校がほぼ100%耐震工事が完了しますので、そして、いよいよ市庁舎の問題に取り掛かります。
その中で3案あげさせていただいてますが、旧三洋本社ビルについては、相手のある事ですので交渉の段階でどのようになるかわかりませんが、庁舎を建替える、建替えないということですが、市民の皆さんが庁舎に来られますが、よく庁舎に足を運んでいただける方、地域の役員の方や行政に精通されている方から、庁舎が古くなっているので建替えなければとの声を聞きます。しかし、市役所に年数回しか来られない市民の方には、建替えなくてもこのままで良いのではと思われる市民の皆さんもたくさんいると思います。こうしてタウンミーティングで皆さんのご意見を聞かせていただく中では、早急に防災拠点になる施設なので、できるだけ短時間で新しい庁舎にとの声もいただきます。この市が示させていただいている資料についても、ある公民館では出し方が荒っぽいのではとのご指摘もいただきました。市民の皆さんに対しては、はじめに出させていただきました資料で10館1分室を回り、説明をさせていただき、ご意見を聞きます。この資料で、できる限りの説明をし、皆さんの忌憚のないご意見を聞かせていただいて検討していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 - 発言
市役所に行った時に、この庁舎はちょっと、と思いました。基本的に建替え・移転には賛成なんですが2点ほど確認したい事があります。まず100億、もしくは50億の案が出ていますけれども、購入資金は何か債券を発行するのかという事が1点目。2点目はもし三洋本社ビルに決まった時に、跡地の利用はどのように考えていますか。 - 助川企画課長回答
債券のことですが、庁舎を建てるにあたって、市町村合併の際には合併債があります。単独の市で建替えるときには、起債ということで、借金ですが75%の起債ができます。100億の場合は75億の起債で25億が自己資金になり返済していきます。跡地利用につきましては、たとえば旧三洋本社ビルに移転しますと、現在地は駅前の非常に価値の高い土地ですので、活用方法につきましては、今後じっくり検討します。今回は跡地利用の話は置いといて、内部で検討した3案をお示しさせていただいた中で、意見を伺っております。 - 発言
跡地の問題を聞こうと思っていましたが、まあそれで良いと思います。出来る事であれば、こうして資料に数字も出しているのですから、跡地の土地の処分がいくらかと言うところまで出して貰えれば解りやすいですし、もったいないと思います。土地の利用については判りましたが。三洋の本社ビルをそのまま続けるという事は、これからの話でどうなるか、わからないという。そうじゃないだろうと、話もできない事をここに出すはずはないであろうと。ある程度の成算の話であろうと思っています。市民会館跡地の建替えについては難しいだろうと思います。現在地の建替えということも、場所としては非常に良いのですが、結果的に狭い。狭かったので別館まで造ったと思うし、教育委員会が国道の向こうにある。こういう、いびつな形は避けたい。三洋のビルを貰い受けると。あのビルは、まだ新しい建物ですし非常によろしい。同時に国道に向いて正面です。是非、話を進めてもらえれば。三洋の話はもう一度みなさんに理解していただけるよう話をしてください。 - 市長回答
跡地の問題という事になっていますが、この3案の中で旧三洋本社ビルに移転した場合は、現在地の跡地の事について考えていかなければなりません。旧三洋本社ビルと決まった時には跡地をどうするかを検討して行かなければなりません。旧三洋本社ビルは交渉中の段階ですので、最終的にいくらで買えるなどと言ったことは決まっていません。昨年も新聞にも守口市に50億で売却するなどの記事が掲載されましたが、どこからの情報からかわかりませんが、あの段階では何も話ができていない状況でございまして、今年の1月15日に三洋本社にて新年挨拶を行った際に、三洋電機の社長に今後は前向きに進めていただきたいということをお願いしております。 そこから交渉に入っているという状況でありまして、最終的にはいくらで購入できるといったことは決まっておりません。きっちりと決まったときには市民の皆さんにも報告いたします。 - 泉谷理事回答
先ほど財源の話で担当の方から、借金をしてと言う話をしましたが、個人で住宅を購入するときも手持ち資金がないのに、住宅ローンを組みたいというのは銀行も貸してくれるような状況ではございません。75%のことですが、建物の耐用年数に応じて、利息は付きますが、毎年、減価償却をさせていただくという事です。ただ、2割5分につきましては自己資金で、なかなか貯まってはいませんが庁舎建設基金を過去から毎年1億ずつ積み立てて18億ほど貯まりました。過去、38億の赤字で財政が破綻する寸前までなりまして、財政危機対策を行っていました。赤字の補填にも定期預金を回していました。やっと今になって耐震化工事も市庁舎の問題も考えられるようになりました。手持ちの25%の金額については、定期預金に穴は開いていませんが、足りうる金額が貯まっていません。旧三洋本社ビルが皆さんは最適だと言われますが、これだけの金額ですので改修費を含めますと20億ぐらいの手持ち資金が必要です。この資金をどうするかの指摘ですが、職員の人件費も含め色々と見直し、活用しきれていないところについては売却もしていかなければならない。耐震化ができていない古い施設が守口市にはたくさんあります。全てを使えるようにするには、財政状況からすれば非常に難しい。本日は庁舎の問題ですが、切る部分については切っていかなければ新しい事もできません。資金の問題もありますが、市民に対して納得が得られるよう考えます。 - 発言
私も市庁舎には年に1回か2回ぐらいしか行きません。市庁舎の建替えにつきましては、市民会館跡地の場所はわかかるんですが、三洋本社ビルの場所がわからない。現地まで行ってみたんですけど、三洋本社って名前が無くなったのかもわからないけど、一体どこのことを言ってるのかよくわからなくって、できれば地図ぐらいあれば良かったのかなって思います。 - 市長回答
そういうご意見もいただいておりますので、今後の参考資料にしていきます。旧三洋本社ビルですが、現在はパナソニックの看板があがっています。ビルの正面玄関は国道沿いにあり、現庁舎は1号線に面していますが、そこから大阪市内のほう、西側に2本筋を行きまして、右に淀川工業高校、その南側に白い建物、ガラス張りで建っています。これが旧三洋本社ビルです。周りには、かなりの植木もあり、本社機能ですのできれいな建物であり、平成12年に建ち14年が経過しています。 - 発言
三洋の本社だけに話が集中されているように思うんですが。平成12年という事で、本当に耐震の事ができているんかなと、ちょっと疑問でした。そして外側が綺麗でもね、耐震の工事をしたら莫大なお金がかかるのではと思いました。もう少し利便性や市民がどのように活用できるかを考えてほしい。 - 田中庁舎整備準備室長回答
建物購入費を土地を含めまして50億円と申し上げましたけれども、このほかに耐震の部分、あるいは庁舎としての改修の部分、改修の費用、上乗せされることになろうかと思います。現在、その金額を算出しているところですので、皆さんに提示したいと考えております。
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