市長からのメッセージ 「コロナ差別をしない・させない・許さない」

ページID: 8966

私たちが恐れるべきは、ウイルスであって人ではありません

 新型コロナウイルスは、今、世界中で拡大しワクチンの開発により一部の国ではワクチン接種が開始されたものの、未だ収束には時間がかかる状況となっています。

 国内においても、今冬のいわゆる第3波により、感染者が再度増加し、医療機関のひっ迫に伴い、国が大阪府に対し、2度目となる緊急事態宣言を発出する厳しい状況が続いています。

 困難な状況下で懸命に患者さんの治療にあたっておられる医療従事者の方々には、心から感謝申し上げます。

 そんな中一方で、感染された方やそのご家族、医療・介護従事者など社会の最前線で感染症と対峙されている方々、さらには感染者が確認された施設・店舗に対する誹謗中傷、不当な扱いなどの人権侵害が発生しています。

 これらの人権侵害は、医療・介護従事者に対する「近寄るな」等の暴言のほか医療・介護従事者の子どもさんに対するいじめや感染者が確認された飲食店に「当店を利用しないでください。」の違法貼り紙の掲示など、様々な実態も報告されています。

 新型コロナウイルス感染症は、誰もが無意識のうちに感染する可能性があり、感染の責任を問うべきものではありません。

 感染者等を誹謗中傷する不当な行為は、人権侵害に当たるとともに、差別的な言動等への恐怖心から、体調不良時の受診手控えや検査の拒否をも招きかねず、命に関わる重大な事態に発展するおそれさえあります。

 これらに対処するため、本市においては人権担当部署において従来の面談による人権相談に加え、新たに電話による人権相談も実施し、市民の皆さんからの差別や虐待、パワーハラスメントなど様々な人権問題についての相談に努めてまいりました。

 また、令和2年6月には感染症の影響で、経済的・社会的にお困りの方の総合相談窓口として、「新型コロナウイルス市民生活支援総合センター」を開設し、就労や住宅支援などを行うとともに法テラス、保健所、医療機関との連携を図り、人権の視点に立った市民の暮らしを守る取り組みを行っています。

 私たちが恐れるべきは、ウイルスであって人ではありません。

 以上、私からのメッセージが市民お一人お一人にしっかりと伝わり、それが社会全体の共通認識となれば、感染された方々は不安を抱くことなく治療に専念でき、快復された方々は安心して地域社会に迎えられるとともに、その日に向けて全力で各々の持ち場で社会を支えておられる方々も改めて誇りを持ってそれぞれの業務に全力を尽くして頂けることになるものと確信します。

 最後に、感染された方々に対しまして、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げますとともに、互いの人権を尊重し、この国難に共に向き合い、その克服を共に目指す連帯感に満ちた温かい社会を築くため、市民の皆様にもより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

令和3年1月13日

守口市長 西端 勝樹

この記事に関するお問い合わせ先

守口市役所市民生活部人権市民相談課
〒570-8666 大阪府守口市京阪本通2-5-5
守口市役所5階南エリア
電話番号
06-6992-1512
このページへのメールによるお問い合わせはこちらから